人煙
じんえん
名詞
標準
smoke from human habitations
文例 · 用例
蛮地では人煙が稀薄であり、聚落の上に煙の立つのは民の竈の賑わえる表徴である。
— 寺田寅彦 『喫煙四十年』 青空文庫
第二十三回 十二の樽海底戰鬪艇の生命――人煙の稀な橄欖島――鐵の扉は微塵――天上から地獄の底――其樣な無謀な事は出來ません――無念の涙 大海嘯後の光景は、實に慘憺たるものであつた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
極目人煙を見ず、まれに訪れるものとては曠野に水を求める羚羊ぐらいのものである。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
まだその頃の早稲田は、雑木林があり、草原があり、竹藪があり、水田があり、畑地があつて、人煙の蕭条とした郊外であつた。
— 田中貢太郎 『雑木林の中』 青空文庫
中央アジアの、人煙稀薄な曠野の果てに、剣のような嶺々が、万古の雪をいただいて連なっている。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
人煙の稀少なること北海道石狩の平野よりも甚し。
— 泉鏡花 『遠野の奇聞』 青空文庫
人煙まれなる森林地帯ででもあるように、原始的な草原ででもあるように感じさせる景色であった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
彼の村は、山陽道と山陰道を分ける中国の脊梁山脈の北側に、熊笹を背に、岩に腰をおろしてもたれかかっているような、人煙まれな険阻な寒村であった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
作例 · 標準
山奥だが、遠くに「人煙」(人家の煙)が見える。
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夕暮れ時、村からは「人煙」(炊事の煙)が立ち上っていた。
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辺りは静かだが、かすかに「人煙」(生活の気配)が感じられる。
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