妹君
いもうとぎみ異読 いもぎみ・まいくん
名詞
標準
(younger) sister
文例 · 用例
春枝夫人は私の後方に、愛兒をしかと抱きたる儘、默然として言もない、けれど流石に豪壯なる濱島武文の妻、帝國軍人松島海軍大佐の妹君程あつて、些も取亂したる姿のなきは、既に其運命をば天に任せて居るのであらう。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
「アグリパイナは、ロオマの王者、カリギュラの妹君として生れた。
— 太宰治 『古典風』 青空文庫
ジーベルが私如きの後を追つて武者修業に現を抜かしてゐるために一家は極貧の庭に沈んで、今ではここから程遠くない二本榎の崖の下の棟割り長屋に移り、母君と妻君は針仕事に余念なく、妹君は私の紹介で青バスの車掌となつて、甲斐々々しく目黒・日本橋を往復してゐる。
— 牧野信一 『三田に来て』 青空文庫
僧などは平凡な者を呼ばずに学問と徳行のすぐれたのを選んで招じたその物事に、女王の兄の禅師も出た帰りに妹君を訪ねて来た。
— 蓬生 『源氏物語』 青空文庫
紅玉色の薔薇の花、轎で練つてゆく印度の姫君、紅玉色の薔薇の花、けだしアケディセリルの妹君であらう、噫|衰殘の妹君よ、その血僅に皮に流れてゐる、僞善の花よ、無言の花よ。
— 上田敏 『牧羊神』 青空文庫
姉の后の宮も決して美しくないことはなかつたけれど、しかもその髮といひ、眼といひ、眉といひ、この妹君の方が幾段かすぐれてゐるのを否むことは出來なかつた。
— 田山花袋 『道綱の母』 青空文庫
渡辺の妹君と親友なんださうで、偶然同じ家に泊つた訳なんです。
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫
渡邊の妹君と親友なんださうで、偶然同じ家に泊つた譯なんです。
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫
作例 · 標準
お手紙によれば、妹君もご健勝とのこと、何よりです。
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かの文豪は、病弱な妹君を生涯にわたって支え続けたそうだ。
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「妹君によろしくお伝えください」と彼は丁重に頭を下げた。
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