芸術品
げいじゅつひん
名詞
標準
work of art
文例 · 用例
やつぱり形式に於ても経験世界を肯定しなきや万人の芸術品とは言へないのでせうか?
— 中原中也 『(最も純粋に意地悪い奴)』 青空文庫
けれども、良い芸術品は、「感覚的」を透して理念(情緒をも含めて)を蕩揺させてゐるものである。
— 中原中也 『新短歌に就いて』 青空文庫
例えば、「美感を与える対象」としての芸術品の考察に基づいて「粋の感」の説明が試みられる{8}。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
一体職工的の「仕上げ」という事が芸術品の価値にどれだけ必要なものであるか疑わしい。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
尤もほんとうに絵を味わい楽しむためには、ある意味での批評をしなければならない事は勿論であるが、しかし、意識的に批評のための批評をしようという心持があっては、芸術品を楽しみ味わう邪魔になるばかりでなく、却って本当の正しい批評をすることの障碍になりはしまいか。
— 寺田寅彦 『二科会展覧会雑感』 青空文庫
何でも芸術品は誰の作とも、どうして出来た作とも思わずに、作|其物とぴったり打附かって、その時の感じを味いたいのです。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
あんなわけで、芸術品は客観的に出来ている方面から見れば、容易にこんな判断は附き兼ねるものなのでしょう。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
芸術品を骨董的に愛翫する人なら知らず、それ等を頭の遊戯、筆のすさびと非難されても、恐らく作者は一言も無いだらうと私は思ふ。
— ――全人間的な体現を――(その一、芥川龍之介氏) 『現代作家に対する批判と要求』 青空文庫
作例 · 標準
その時計は精密な機械であると同時に、細部まで装飾が施された見事な芸術品でもある。
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泥の中から発掘された土器が、洗浄を経て美しい芸術品として博物館に展示された。
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職人が一つ一つ手作りした家具は、長く使うほどに味わいが増す芸術品のような存在だ。
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