嫡妻
ちゃくさい
名詞
標準
one's legal wife
文例 · 用例
それは親王家の姫君から生まれた人で、尊貴なことは嫡妻の子にも劣らないわけであるが、その母君が今は按察使大納言の夫人になっていて、今の良人との間に幾人かの子女が生まれている中において継父の世話を受けさせておくことはかわいそうであるといって、大臣は引き取ってわが母君の大宮に姫君をお託ししてあった。
— 乙女 『源氏物語』 青空文庫
おほくにぬしの、よみから伴れ戻つた嫡妻すせりひめは、へらの様に嫉み心が強かつた。
— 折口信夫 『万葉びとの生活』 青空文庫
第一の妻――こなみ――が嫡妻として、若き妻なる後入妻を夫に近づけまいとする行動又は、その感情を言ふ語である。
— 折口信夫 『日本文学の発生』 青空文庫
だから、此嫡妻の女性としての怒りは、正当なものと考へられてゐたのだ。
— 折口信夫 『日本文学の発生』 青空文庫
賀茂真淵は、以上の三娘子のうちを二人と考へ、軽娘子を妾と考へ、羽易娘子を嫡妻と考へた。
— 斎藤茂吉 『人麿の妻』 青空文庫
そして羽易娘子と第二羽易娘子を同一人と看做し、それが嫡妻で人麿の若い時からの妻だらうから、この妻の死は、火葬のはじまつた、文武天皇四年三月(文式紀に、四年三月己未、道昭和尚物化。
— 斎藤茂吉 『人麿の妻』 青空文庫
真淵の依羅娘子観には或程度まで同情せねばならぬ点があるが、人麿が石見に行き、京に妻を残して置いて、直ぐ妾を得たといふのもどうかとおもふし、特に、山田孝雄博士の説に従つて、妻といふ字は嫡妻に用ゐるものだとせば(講義巻第二)、やはり石見娘子・依羅娘子同人説の方が自然である。
— 斎藤茂吉 『人麿の妻』 青空文庫
然るを人麻呂京に帰て後、嫡妻は死れける任国の間は嫡妻の京に残居しことは論なし故に初石見にて通し女なれば、依羅を京へ召上せて後妻となしたるが、其後再度人麻呂石見に下りて病死せし時は、依羅又京に残留て今日今日と我待君はの歌をば作しなるべし』(考弁)。
— 斎藤茂吉 『人麿の妻』 青空文庫
作例 · 標準
彼は嫡妻と連れ立って、公式な晩餐会に出席した。
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当時は、嫡妻と側室を持つことが許されていた時代もあった。
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彼の死後、嫡妻が家督を継ぐことになった。
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