下階
かかい
名詞
標準
floor below
文例 · 用例
」「ところで、……清葉が下階へ下りて、……近所だからね、自分の内へ電話を掛けて、婢にいいつけて、通りへ買いに遣った、タングステンが、やがて紙包みになって顕れて、芝居の月の書割のように明るくなった。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
二階へ返って、小座敷へ坐直る、と下階で電話を掛けます。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
「枕を持って、下階の女房の中へ寝に行きました、……一度でも芸者と遊んで、そのくらいな事が分らない。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
まことに分秒電火の働き、一散に下階へ駈下りて、先刻忍びし勝手口より、衝と門内に遁れ出づれば、米利堅産種の巨犬一頭、泰助の姿を見て、凄まじく吠え出せり。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
雜と掃き出したばかりで、煤もほこりも其のまゝで、まだ雨戸を開けないで置くくらゐだから、下階の出窓下、すゝけた簾ごしに供へよう。
— 泉鏡太郎 『十六夜』 青空文庫
お連樣つ――と下階から素頓興な聲が掛ると、「皆居るかい。
— 泉鏡太郎 『春着』 青空文庫
ひとへに寄縋る、薄暗い、消えさうに、ちよろ/\またゝく……燈と言つては此一點で、二階も下階も臺所も内中は眞暗である。
— 泉鏡太郎 『間引菜』 青空文庫
――和田さんがまだ學校がよひをして、本郷彌生町の、ある下宿に居た時、初夏の夕、不忍の蓮も思はず、然りとて數寄屋町の婀娜も思はず、下階の部屋の小窓に頬杖をついて居ると、目の前の庭で、牡鷄がけたゝましく、鳴きながら、羽を煽つて、ばた/\と二三尺飛上る。
— 泉鏡太郎 『間引菜』 青空文庫
作例 · 標準
上の階の足音が響くので、下階への配慮から室内ではスリッパを履くようにしている。
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ベランダの植木に水をやりすぎて、下階の洗濯物を濡らしてしまい、慌てて謝罪に行った。
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「すみません、このビルの下階に郵便局はありますか?」と彼は受付で尋ねた。
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火災報知器が鳴り響き、下階からも人々が非常階段へ向かう気配がした。
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