合子
ごうし異読 ごうす
名詞
標準
small lidded vessel (often containing incense, medicine, etc.)
文例 · 用例
今東光を、藤森成吉を、片岡鉄兵を、中条百合子を、信用しようとも、しもしなかつた私たちである。
— 葉山嘉樹 『遺言文学』 青空文庫
来月に入ると間もなく兄様は一週間の休暇がとれるさうで、そしたら直ぐに皆なでそろつて出かけることに決めて居るのですけれど、兄様つたら病気なんぞになつた百合子を大いに羨やませてやらうなんて云つてゐるんですよ。
— 牧野信一 『〔婦人手紙範例文〕』 青空文庫
百合子さんも御気分がよくなるにつれて、いろいろ為さりたい事も多いと存じますが、なるべく我慢して充分御注意なさつて下さい。
— 牧野信一 『〔婦人手紙範例文〕』 青空文庫
海のシーズンであたりが賑やかであればあるほど、徒然の毎日を送つていらつしやる百合子さんはお淋しいことゝお察しいたして居ります。
— 牧野信一 『〔婦人手紙範例文〕』 青空文庫
百合子さん、私のこの夢が実現されるやうに充分御養生なすつて下さいね。
— 牧野信一 『〔婦人手紙範例文〕』 青空文庫
でも細君は折々の彼の卒倒の発作を気遣つて、いや、もう大丈夫だ/\と、うつかりと彼が本心の元気を出して迷惑がつたにも係はらず、百合子を一緒に伴れて行けと云つて諾かなかつた。
— 牧野信一 『好色夢』 青空文庫
――細君の亡友の妹なんだが、家庭の不和でもあるらしく何時からともなしに百合子は彼等の行く先々へ伴いてまはつて、時々映画女優になり度いなどと云つて姿をくらますこともあつたが、やはり文学が一番のものだと云つては舞ひ戻つてゐた。
— 牧野信一 『好色夢』 青空文庫
」 彼がそんなことを云つても、細君にしろ、当の百合子にしろ、まるで感じもしなかつた。
— 牧野信一 『好色夢』 青空文庫
作例 · 標準
茶道では、香合として美しい合子が用いられる。
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彼女は古い合子の中に、小さな宝物を大切にしまっていた。
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薬師が調合した粉薬は、手のひらサイズの合子に入れられていた。
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