郷士
ごうし
名詞
標準
country samurai
文例 · 用例
車中〔一〕夕陽の青き棒のなかにて、 開化郷士と見ゆるもの、葉巻のけむり蒼茫と、 森槐南を論じたり。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
開化郷士と見ゆるもの、 いと清純とよみしける、寒天光のうら青に、 おもてをかくしひとはねむれり。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
叔母の家は古い郷士で、そのころは大分家産が傾いていたそうですが、それでも私の目には大変金持のように見えたのでございます。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
亮の家の祖先は徳川以前に長曾我部氏の臣であって、のち山内氏に仕えた、いわゆる郷士であった。
— 寺田寅彦 『亮の追憶』 青空文庫
私の母は、その父の郷士で儒者であった人が、しじゅうこう口癖に言っていたということを、よく幼時の私に話して聞かせました。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
その郷士は横浜開港などにも関係し、相当、危険な幕を潜った体験を持った人だそうです。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
角川の家は代々の郷士で、傍らに材木|伐出しの業を営んでいたので、家の雇人等も木挽の職人と一所に山奥へ入ることが屡々ある。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
その途端、一人の大男が、こそこそと、然しノッポの大股で、境内から姿を消してしまったが、その男はいわずと知れた郷士鷲塚佐太夫のドラ息子の、佐助であった。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
作例 · 標準
幕末には、多くの郷士が新政府軍に加わり活躍した。
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彼は貧しい郷士の出身だが、剣の腕は一流だった。
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その郷士は、村人たちのために私財を投じて学校を建てた。
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