棺
かん異読 ひつぎ・きゅう
名詞多音語頻度ランク #17261 · 青空 1900 例
標準
coffin
文例 · 用例
一束の弔花を棺に投入して、そうしてハンケチで顔を覆って泣き崩れる姿は、これは気高いものであろうが、けれども、それはわかい女の姿であって、男が、いいとしをして、そんなことは、できない。
— 太宰治 『緒方氏を殺した者』 青空文庫
筆が洗練され、枯淡になっていても、やはりどこか昔の虚子の「三つのもの」や「石棺」時代の名残のようなものが紙面の底から浮上がって来るように私には感ぜられるのである。
— 寺田寅彦 『高浜さんと私』 青空文庫
あの人は棺に入らないで回転窯の中へ入ってしまいましたわ。
— 葉山嘉樹 『セメント樽の中の手紙』 青空文庫
四 ある家の告別式に参列して親類の列に伍して棺の片側に居並んでいた。
— 寺田寅彦 『雑記帳より(2)』 青空文庫
しかしながら棺を蓋うて名すなわち定まるで、いわゆる明治文壇における子規子の価値は、吾々の云々をまって知るを要せぬことになりました。
— 伊藤左千夫 『子規と和歌』 青空文庫
玄關先の混雜の中で久保田さんに會つて弔意を述べ、二階へ上つて棺前に禮拜する。
— 南部修太郎 『日曜日から日曜日まで』 青空文庫
多方面の弔問客の來往する間、水木、勝本達と夕方まで棺前に侍してゐた。
— 南部修太郎 『日曜日から日曜日まで』 青空文庫
それにしても、自分の少年期の長崎時代の思出に漸く殘る粗末な感じの座棺に收められて、その人をよく知る者の十指に充たぬ人達の葬送を得るに過ぎぬとは何といふ佗びしさか?
— 南部修太郎 『日曜日から日曜日まで』 青空文庫
作例 · 標準
故人は白い花で飾られた棺に静かに横たわっていた。
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職人たちは丁寧に木を削り、立派な棺を作り上げた。
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古代の王族の棺からは、貴重な副葬品が多数発見された。
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彼は棺に最後の釘が打たれるのを見守った。
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