癇
かん
名詞頻度ランク #4162 · 青空 495 例
標準
temper
文例 · 用例
大体何か充ち足りた心なり環境なりがないからだ、といふやうに癇癪まぎれに思つてみることもあるが、仮りにどんな環境が降つて湧いたつて、その変化の当座こそ充ち足りた気持を招来しもこそすれ、慣れてしまへばやつぱりそれなりに暗い時が来るなら来ようといふ風にしか思へないんだ。
— 中原中也 『私の事』 青空文庫
鼻中隔の着際が生れたばかりの時突かれでもしたやうに窪んで、彼の癇高い声が而も鼻に掛かり、恰度山羊のそれのやうになるのは多分それが原因だらう。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
「おぢいさんが人癲癇を起こした」と云つてSが笑出したが、兎も角も榛名行は中止、その代りつい近所だと云ふ七重の瀧へ行つて見ることにした。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
此の道筋の林間の小徑は往來の人通りも稀れで、安價なる人癲癇は忽ち解消した。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
(明治四十年十月十三日『東京朝日新聞』) 十八 優しい返答 シカゴ市のある青年紳士が一日電話をかけようとしたが、どういう都合であったか接続が大変手間が取れるので紳士は癇癪を起して交換手を怒鳴りつけた。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
一緒に散歩に出ても、絶えず何かの瞑想に耽つてゐるので、こつちで癇癪を起すことがよくあります。
— 萩原朔太郎 『ふつくりとした人柄』 青空文庫
それに病気ででもあると癇癪を起して無理な事もいうでしょう。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
暫くして何事をか口の内にてつぶやき、癇癪を起したる様子にて、その紙を引裂く。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
作例 · 標準
彼は少し癇が強いところがあるが、根は優しい人だ。
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上司は突然癇を起こし、部下を叱りつけた。
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彼女は繊細な性格で、すぐに癇に障ることがある。
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子供の頃はよく癇癪を起こして、親を困らせたものだ。
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