異数
いすう
名詞名詞-の形容詞
標準
unusual
文例 · 用例
まことや金一百円、一銭銅貨一万枚は、これ等の細民が三四年間粒々辛苦の所得なるを、万一|咄嗟にこの大金を獲ば、蓋し異数の僥倖にして、坐して半生を暮し得べし。
— 泉鏡花 『金時計』 青空文庫
」 婦人は照子の答えざるを見て、伯爵夫人を婆様|呼わり、これもまた異数なり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
三村は千万長者といわれ、三十七八年の戦争の時、ぼろ船を買い占めて儲けたのは異数で、大抵各方面への投資と土地で築きあげた身上であり、自身に経営している産業会社というようなものはなく、起業家というより金貸しと言った方が適当であった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
ポリネシア人としては異数のことだ。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
この衝動と驚異はたしかに、私の冒険生活の中でも、断然異数とするものであったと思っている。
— コナン・ドイル 『空家の冒険』 青空文庫
当時春廼舎は既に文壇の第一人者として仰がれていたから選に入るのは少しも不思議はないが、新進年少の美妙が春廼舎と並んで推されたのは異数であった。
— 内田魯庵 『美妙斎美妙』 青空文庫
当時の青年が政治に志ざしたのは皆国士を標的としたからで、坪内博士の如く初めから劇や小説を生涯の仕事とする決心で起ったものは異数であった。
— 内田魯庵 『二葉亭追録』 青空文庫
それゆえにこそ、名君を以て任ずる将軍綱吉公は、この名門の後裔を世に出そうという配慮から、異数の抜擢をして問題の人長門守を大阪城代に任じたのが前々年の暮でした。
— 江戸に帰った退屈男 『旗本退屈男 第九話』 青空文庫
作例 · 標準
彼の経営する会社が、わずか数年で業界トップに躍り出たのは異数と言える。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
これまで伝統を重んじてきたこの地域で、若者が新しい事業を立ち上げたのは異数だ。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
チーム創設以来、新人が開幕戦で先発メンバーに選ばれるのは異数中の異数である。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
国際会議において、全会一致で採択されることは稀であり、今回の決定は異数である。
Illusions AI · gemini-2.5-flash