覚え
おぼえ
名詞頻度ランク #1167 · 青空 2646 例
標準
memory
文例 · 用例
それといふのが世態で何しろ神経生存だけになつてゐて、まづまあ金ピカ流儀を覚えて「嗤はれないやうに嗤はれないやうに」か、又一方「我等は若きプロレタリアだツ」になるほか差当つて帰趨を知らないからである。
— 中原中也 『音楽と世態』 青空文庫
庭には沢山の花が咲いてゐたが、何の花であつたか、その色合ひだけしか覚えてをらぬ。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
男 あゝ覚えた覚えた、他人の――いや、自分の趣味はか、他人に請ひては不可ないもの、さうかな。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
いや食つたのかも知れないけど、どんな身か覚えてゐないんだ。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
と思つたら何か知らぬが子供の時に聞き覚えた、故郷の子供等の間で唱はれる、次の文句が浮んで来た。
— 中原中也 『私の事』 青空文庫
このごろはまた、自意識過剰とかいう言葉のひとつ覚えで、恥かしげもなくほうぼうへそれを言いふらして歩いているようです。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
はっきり覚えていません。
— 太宰治 『私の著作集』 青空文庫
それから私は何を云つたかよくは覚えてゐないが、兎も角新しき男に皮肉めいたことを喋舌つたことを覚えてゐる。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
作例 · 標準
例句