打ち合い
うちあい
名詞
標準
exchange of blows
文例 · 用例
西空は一面に都会の夜街の華々しいものが踊りつ、打ち合いつ、砕けつする光の反射面のようである。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
時々列車からおりて、鉄砲で打ち合いをやった。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
この行きがかりではどうでも一と騒動なくては納まるまいと、半七は黙って表から覗いていると、果たして二人の拳固が入り乱れて打ち合いをはじめた。
— 鷹のゆくえ 『半七捕物帳』 青空文庫
両国の軍隊は、今さかんに大砲を打ち合い、互いに爆撃をくりかえしている。
— 海野十三 『第五氷河期』 青空文庫
火花の散りそうな、息のつまる、早い、強い打ち合いで、二人は鉾をからみ合せたまま傍に放りなげ、焦立ったように組合った。
— 宮本百合子 『古き小画』 青空文庫
森閑となった坂を入り交った三人の影が長く打ち合いつつ、前後に剣のような鋭さで折れ変っていった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
たがいに身体の立てる波紋が絶えず不規則に打ち合い、きらきら光って矢代の顎を洗った。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
―― やがて敵と味方は、見る見るうちに一つになって、気の違ったようにわめきながら、十郎の倒れている前後をめぐって、無二無三に打ち合い始めた。
— 芥川龍之介 『偸盗』 青空文庫
作例 · 標準
例句