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無残

むざん
形容動詞名詞頻度ランク #24144 · 青空 811
1
標準
cruel
文例 · 用例
やっと槍ヶ岳の頂、といっても槍の穂先からは、まだ蛭巻ぐらいの位置に当る、平ッたい鞍状地に到着した、槍から無残に崩壊した岩は、洪水のように汎濫している、そうしてこれが巨大なる槍ヶ岳を、目の上に高く聳えしむるために、払われた犠牲であるかと思うと、私は天才の惨酷に戦慄するのである。
小島烏水 槍ヶ岳第三回登山 青空文庫
その証拠にはならないまでも、私はいわゆる新しい大和絵や歴史画を見ると、せっかく頭の中にもっている「過去」の幻影を無残に破壊される場合が多い。
寺田寅彦 帝展を見ざるの記 青空文庫
第一の頂点では常盤と侍女と二人が丸裸にされて泣き騒ぎ、その上に無残に刺殺され、侍女の死骸は縁側から下へころがされるといういきさつが数コマに亘って描かれてあるらしい。
寺田寅彦 山中常盤双紙 青空文庫
可憐な愛嬌ものは、人間をうつ弾丸にやられて、長い耳を持った頭が、無残に胴体からちぎれてしまっていた。
黒島傳治 雪のシベリア 青空文庫
私はこの歳になるまで、蜂のこのような挙動を詳しく見た事がなかったので、強い好奇心に駆られて見ているうちに、この小さな昆虫の巧妙な仕事を無残に破壊しようという気にはどうしてもなれなくなってしまった。
寺田寅彦 小さな出来事 青空文庫
東京市会議員のような機械になってしまったのは無残である。
寺田寅彦 ラジオ雑感 青空文庫
なお黙ってはいたが、コックリと点頭して是認した彼の眼の中には露が潤んで、折から真赤に夕焼けした空の光りが華※しく明るく落ちて、その薄汚い頬被りの手拭、その下から少し洩れている額のぼうぼう生えの髪さき、垢じみた赭い顔、それらのすべてを無残に暴露した。
幸田露伴 蘆声 青空文庫
すると、つり橋がぐらぐら揺れだしたのに驚いて生徒が騒ぎ立てたので、振動がますますはげしくなり、そのためにつり橋の鋼索が断たれて、橋は生徒を載せたまま渓流に墜落し、無残にもおおぜいの死傷者を出したという記事が新聞に出た。
寺田寅彦 災難雑考 青空文庫
作例 · 標準
爆撃を受けた街は、見るも無残な姿に変わり果てていた。
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事件の現場には、被害者の無残な遺体が残されていたという。
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せっかく丹精込めて育てた花壇が、心ない悪戯によって無残に踏み荒らされた。
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2
標準
pitiful
作例 · 標準
栄華を極めた男の最後がこれほど無残なものになるとは、誰が想像しただろう。
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大敗を喫したチームの様子は、ファンでさえ正視できないほど無残だった
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嵐のあとに、海岸へ無残に打ち上げられたクジラの姿があった。
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3
標準
breaking a precept without shame
作例 · 標準
僧侶でありながら酒色に溺れるとは、無残な振る舞いと言わざるを得ない。
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彼は自分の犯した過ちを認めず、無残にも開き直って見せた。
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仏門に身を置きながら、戒律を破ることを何とも思わない無残な男だ。
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