蕃書
ばんしょ
名詞
標準
Western books (esp. Dutch; in the Edo period)
文例 · 用例
――読みかけていた一書は蕃書取調所に命じて訳述させた海外事情通覧である。
— 佐々木味津三 『老中の眼鏡』 青空文庫
これより先幕府は安政三年二月に、蕃書調所を九段坂下元小姓組|番頭格竹本|主水正正懋の屋敷跡に創設したが、これは今の外務省の一部に外国語学校を兼たようなもので、医術の事には関せなかった。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
蕃書調所に入門その前に私が横浜に行た時にキニツフルの店で薄い蘭英会話書を二冊|買て来た。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
所がその時に九段下に蕃書調所と云う幕府の洋学校がある。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
夫れから藩の留守居の処に行て奥印の事を頼み、私はを着て蕃書調所に行て入門を願うた。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
我國の大學は蕃書取調所から漸次發達したもので、西洋の學問が主となり國語國文國史漢學などは寧ろ後に盛んとなつた。
— 狩野直喜 『支那近世の國粹主義』 青空文庫
それにもまして彼の注意をひいたのは、幕府で設けた蕃書調所なぞのすでに開かれていると聞くことだった。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
箕作阮甫、杉田成卿なぞの蘭学者を中心に、諸人所蔵の蕃書の翻訳がそこで始まっていた。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代には、海外の知識を得るために蕃書の研究が盛んに行われた。
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彼は自宅の書斎に貴重な蕃書を多数所蔵している。
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蕃書の翻訳は、当時の知識人にとって重要な使命だった。
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