他端
たたん
名詞頻度ランク #32985 · 青空 32 例
標準
other end
文例 · 用例
これもそのままでは電気は通らぬが、始めにこの管を傾けて水銀を管の一端から他端へ流し、電極の間に橋をかけると電流が通じ始める。
— 寺田寅彦 『ランプのいろいろ』 青空文庫
一端を押しつけることによって、他端が後に引くことは考えられない。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
本脊骨の他端には、脛があつて、またその先きに足がある、これがまた別な脊骨の重なりである。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
これはすこぶる能率のいい機械で、一端から一のエネルギーを加えると、他端からその三百倍のエネルギーが出てくるというすごいものであって、その原理は、原子を崩壊して、これをエネルギーに換えることにある。
— 海野十三 『地球要塞』 青空文庫
……」 と早口に云って、彼は自ら綱の他端を持って素早く自分の胴中に結ぶと、井戸端に駈けつけた。
— 海野十三 『地球盗難』 青空文庫
他端はその儘ドアの下から室外に出す。
— 井上良夫 『J・D・カーの密室犯罪の研究』 青空文庫
この玉斧はその長さ約三寸、硬玉を厚さ一分強に挽き割って、一端に近く穴を穿ち、他端に鈍い刃をつけたもので、当時の石器時代住民が、材料をシナから輸入してみずから製作したものとしては、あまりに手数のかかり過ぎた品である。
— 喜田貞吉 『奥羽北部の石器時代文化における古代シナ文化の影響について』 青空文庫
以上略図について説明したとおり、脊椎動物の中からいくつかの例を選り出して比較して見ると、大脳の発達の程度にはたくさんの階段があって、これをならべて通覧すれば、一端より他端まで漸々進化しきたった経路がほぼ明瞭に知れる。
— 丘浅次郎 『脳髄の進化』 青空文庫