曖昧模糊
あいまいもこ
形容動詞形容詞-たる副詞-と
標準
obscure
文例 · 用例
詩人となるや、彼は曖昧模糊な、不安定な存在となつてしまふ。
— 「そしてこの稀有で、偉大で、しかも果敢ないもの、一個の詩人」 『モオリス・ド・ゲラン』 青空文庫
口に何か呟き居られども曖昧模糊として速記し難し。
— 牧野信一 『新興芸術派に就いての雑談』 青空文庫
私は、海の慈愛と同時に此の雲と云ふ、曖昧模糊たるものに憧憬れて、三年の間、瓢々乎として歩いて居たといふわけであります。
— 尾崎放哉 『海』 青空文庫
で、筆者は結論として支倉は当時電車があったかなかったか、記憶が曖昧模糊としていたのではないかと思う。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
然し、両君ともに、その前身が何となく曖昧模糊としていて、文壇にデビュウするまでに、相当忍苦の年月があり、文学的に相当年期を入れている点が相似ている。
— 甲賀三郎 『「黒死館殺人事件」序』 青空文庫
しかしウルリーケは、法水の謝辞を快く容れて自室へ去ったが、そうして、悪鬼の名が、瞬間フォン・エッセンからシュテッヘに変ると同時に、次に目されている二人目の犠牲者の名も、いつしか曖昧模糊たるものになってしまった。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫
然しながら、新たな時代の首途には、曖昧模糊たるものがあり、星雲の運行に似たものがあり、必然と偶然とが衝突しあって生ずる不可測な力がある。
— 豊島与志雄 『風景』 青空文庫
」 楊先生のこの理論は、私には分ったような分らないような、まあ曖昧模糊たるものであった。
— 豊島与志雄 『楊先生』 青空文庫
作例 · 標準
将来の目標について尋ねられたが、まだ曖昧模糊としていて言葉にできなかった。
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霧に包まれた夜の街は、すべての輪郭が曖昧模糊として幻想的な風景だった。
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会議での彼の提案は曖昧模糊としており、具体的に何をすべきか誰にも分からなかった。
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