気配
けはい異読 きはい
名詞頻度ランク #5562 · 青空 2421 例
標準
indication
文例 · 用例
カヤリの煙がユラユラと壁に映つて、十一時頃であり、そのうちまた出掛けさうな気配にもなつたりして、時は刻々に過ぎつゝあつた。
— 中原中也 『思ひ出す牧野信一』 青空文庫
目が覚めて、宿酔の厭ふべき頭の中で、戸の外の、寒い朝らしい気配を感じながら私はおまへのやさしさを思ひ、また毒づいた人を思ひ出す。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
やや湿って落ち付いた下層の落葉は朽ちた冷たい気配と共に彼の足踏みを適当に受け止めた。
— 岡本かの子 『伯林の落葉』 青空文庫
近頃この界隈に噂が立ちかけて来た、老妓の若い燕というそんな気配はもちろん、老妓は自分に対して現わさない。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
ところが十三回十四回頃からロスの身体の構えに何となく緩みが見え、そうして二人が腕と腕を搦み合っているときにどうもロスの方が相手に凭れかかっていたがるような気配が感ぜられたので、これは少しどうもロスの方が弱ったのではないかと思って見ていた。
— 寺田寅彦 『映画雑感6』 青空文庫
Kはその気配におどろいただろう。
— 断片 『小さき良心』 青空文庫
昼さがりからは冬の陽の衰えた薄日も射さず、雪こそは降り出さなかったが、その気配を見せている灰色の雲の下に、骨を削ったような榎や樫の木立は、寒い凩に物凄い叫びをあげていた。
— 梶井基次郎 『不幸』 青空文庫
大島のかさねを黒いコートでつつんで、リスの毛皮を左乳に垂らした、頬紅をささない蒼白な厚化粧の女が、いつも一点をみつめ前後の気配を感ずる都会の女の乗った車が、中央九番街のクロス・ワード模様の東洋銀行のまえで停止すると、彼女のフェルトの草履が石畳を踏んで衣服の黒い裾裏が地上を流れる風にはねかえった。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
作例 · 標準
森の奥から、何かがこちらをうかがっている気配を感じた。
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部屋に誰かいたような気配はあるが、今は誰もいない。
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春の訪れを告げるような、暖かい風の気配が漂い始めた。
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標準
tone (of the market)
作例 · 標準
寄り付きの気配を見て、投資家たちは慎重に売買のタイミングを計った。
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好決算の発表を受けて、その企業の株価は朝から買い気配となっている。
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市場全体の気配が弱含んでおり、積極的な買いは手控えられている。
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ウィキペディア
気配(けはい、きはい)とは、視覚でははっきりとは見えないが、周囲の様子から何となく漠然と感じられる様子。ヒトでは微小な音やその遮り、風を含む空気の動きで察知しているほか、準静電界を感じ取っているという仮説もある。
出典: 気配 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0