黄褐色
おうかっしょく
名詞名詞-の形容詞
標準
yellowish brown
文例 · 用例
公園は尚更、黄褐色の大渦巻きだった。
— 岡本かの子 『伯林の落葉』 青空文庫
公園にうず高く落ち敷く落葉、落ちる前の乾燥した黄褐色の木の葉を盛り上げた深い森林――この際、彼には何か神秘的な特殊性を包蔵する境区として結局はこの境区の何処かに彼の一寸ものに触れれば吼え出し相な頭の熱塊を溶解してしばらく彼の身心の負担を軽くして呉れる慰安の場所もあるように思えた。
— 岡本かの子 『伯林の落葉』 青空文庫
すすけた黄褐色の千切り形あるいは分銅形をしたものの、両端にぼんやり青みがかった雲のようなものが見える。
— 寺田寅彦 『錯覚数題』 青空文庫
水落つ、たたと………‥灰色の亜鉛の屋根の繋留所、わが窓近き陰鬱に行徳ゆきの人はいま見つつ声なし、川むかひ、黄褐色の雲のもと、太皷ぞ鳴れる。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
鎧の仮面に似た黄褐色の怒髭、乱髯。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
秋は黄褐色、冬は灰鼠の色に、春先は暗紫色になり、そして春の終わりから夏の終わりまでは一色の緑を刷く雑木林の丘だった。
— 佐左木俊郎 『或る部落の五つの話』 青空文庫
どこまでもどこまでも黄褐色の大豆畑が続き、その茎や莢についている微毛が陰影につれてきらきらと畑一面に蜘蛛の巣が張っているように光っていた。
— 佐左木俊郎 『恐怖城』 青空文庫
荒野に蔽われた田園は、今ちょうど満開のハリエニシダの花が、方々に叢り咲いていて、ロンドンの暗褐色黄褐色、――石板灰色に、あきあきしている目には、とても素晴らしいものに見えた。
— コナン・ドイル 『自転車嬢の危難』 青空文庫
作例 · 標準
例句