夕涼み
ゆうすずみ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
cooling oneself outdoors on a summer evening
文例 · 用例
一例として「えんこう」の話をとると、夕涼みに江ノ口川の橋の欄干に腰をかけているとこの怪物が水中から手を延ばして肛門を抜きに来る。
— 寺田寅彦 『重兵衛さんの一家』 青空文庫
義兄に当たる春田居士が夕涼みの縁台で晩酌に親しみながらおおぜいの子供らを相手にいろいろの笑談をして聞かせるのを楽しみとしていた。
— 寺田寅彦 『思い出草』 青空文庫
長屋の人たちが集まってのいわば夕涼み話には、娘たちは余り立ちいらず、団扇を膝の上で弄びながらぼんやりときいているのだが、それがつつましいというより、むしろがしんたれ(不甲斐性者)に見えた。
— 織田作之助 『婚期はずれ』 青空文庫
檜垣の主人は、鼈四郎を連れて、鴨川の夕涼みのゆかから、宮川町辺の赤黒い行灯のかげに至るまで、上品や下品の遊びに連れて歩るいた。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
不忍の池を拭って吹いて来る風は、なまぬるく、どぶ臭く、池の蓮も、伸び切ったままで腐り、むざんの醜骸をとどめ、ぞろぞろ通る夕涼みの人も間抜け顔して、疲労|困憊の色が深くて、世界の終りを思わせた。
— 太宰治 『座興に非ず』 青空文庫
「夏には、ここへみんな夕涼みにまゐります。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
夕涼みには脚の赤き蟹も出で、目の光る鮹も顯る。
— 泉鏡花 『松翠深く蒼浪遙けき逗子より』 青空文庫
次郎と別れて、河童路地へ戻って来ると、祭の夜らしく、〆団治や相場師や羅宇しかえ屋の婆さんなどが、床几を家の前の空地へ持ちだして、洋服の仕立職人が大和の在所から送ってくれたといって持って来た西瓜を食べながら、夕涼みしていた。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
作例 · 標準
公園で夕涼みをしていたら、近所の人たちと出会って立ち話をした。
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浴衣を着て、縁側で夕涼みをするのが日本の夏の風物詩だ。
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今日は蒸し暑いから、夕涼みにでも出かけようか。
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ウィキペディア
夕涼み(ゆうすずみ)とは、夏の暑かった一日の夕暮れ、日中の暑さも和らいできた夕暮れ時に戸外で涼をとりながら、夏の夕暮れ時を楽しむこと。戸外で涼をとることは、エアコンを使わずに二酸化炭素の排出を減らすことができるという環境面での効果もある。
出典: 夕涼み — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0