色相
しきそう
名詞
標準
hue
文例 · 用例
馬返しより太郎坊まで、羊歯の小自由国や、蘚苔の小王国を保護して、樅落葉松の純林、戟を揃へて隣々相立てるあり、これありて裾野の柔美式なる色相図に、剛健なる鉄銹色を点し、無敵の冬をも呵して、一路空山|料峭の天に向ひて立つものあるなり。
— ――明治三十六年八月七日御殿場口にて観察―― 『霧の不二、月の不二』 青空文庫
希臘神話ではディオニソスとアポロの名で、又欧洲の思潮ではヘブライズムとヘレニズムの名で、仏典では色相と空相の名で、或は唯物唯心、或は個人社会、或は主義趣味、……凡て世にありとあらゆる名詞に対を成さぬ名詞はないと謂ってもいいだろう。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
色相界の妄執に諸人のつねのくるしみは居に安ぜぬあだ心。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
色相界の妄執に 諸人のつねのくるしみは 居に安ぜぬあだ心。
— 上田敏訳詩集 『海潮音』 青空文庫
「右旋して、日輪の魏々として照映する如く、色相金色にして、紅霓、雷閃の如し。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
たとひ色相はすべて空しとも、何か傷まん、牡丹を見つつある間は豊麗|炎※の夢に我の浸れば。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集』 青空文庫
「生死因縁無了期、色相世界現狂癡」 小野さんは色相世界に住する男である。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
苦心して探し回って、ついにどうか、こうか快楽という一事を捕えたまではよかったが、その「快楽」を捕えたときは、君はすくなからず蕭殺たる色相とデスペレートな気分とを帯びてるごとく見えたからである。
— 倉田百三 『愛と認識との出発』 青空文庫
作例 · 標準
カラーパレットの中から、ロゴデザインに最適な色相の青を選択する。
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夕暮れ時の空は、刻一刻とその色相をオレンジから紫へと変えていった。
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このカメラの補正機能を使えば、画像の色相をより自然に調整できる。
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ウィキペディア
色相 は、赤、オレンジ、黄、緑、青、紫といった色の様相の相違である。特定の波長が際立っていることによる変化であり、際立った波長の範囲によって、定性的に記述できる。ただし、常に同じ波長が同じ色に見える訳ではない。赤から、オレンジ、黄、緑、青を経て、菫(紫)までは、スペクトル上の色であると言える。
出典: 色相 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0