互市
ごし
名詞
標準
trade
文例 · 用例
終に日米間に神奈川条約が締結され、下田及び函館の二港が互市場として開かれて、安政三年には米国領事ハリスが、米国旗を掲揚して下田に駐在した。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
支那人ならば、當然官憲から譴責を受くる程の贅澤を盡したが、外國人でもあり、且つは盛んに互市を營んで、國庫の歳入にも關係を及ぼす人のこととて、支那の官吏は遠慮して、之を不問に置いた。
— 桑原隲藏 『蒲壽庚の事蹟』 青空文庫
五 蒲壽庚の事歴(下) 蒲壽庚の一族 蒲壽庚はただに元の爲に東南平定の大功を建てたのみでなく、彼は更に南海諸國を招懷して、此等諸國と元との間に互市を開くべく、若干の貢獻を致して居る。
— 桑原隲藏 『蒲壽庚の事蹟』 青空文庫
三島中洲の作った碑文にこの時の事を記して「癸丑ノ夏|米利堅果シテ来テ互市ヲ乞フ。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
越えて寛政十年露船|蝦夷に到り、文化元年露国使節レザノット長崎に来り、互市を請う、許さず。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
さらに太平洋の向岸を眺れば、北米合衆国の内政|漸く緒に就き、その文化は中部よりして西南に波及し、弘化二年においては、米船浦賀に至り、同三年米国軍艦浦賀に入りて互市を請う。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
而して七月に至りては、露国の使節、軍艦四隻を帥いて長崎に来りて互市を乞う。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
第三十三回 山中の互市場チベットの交易計算法 チベット〔の辺鄙〕ではすべて物と物との交換をやるので、金銭で物を買うということはごく稀である。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
作例 · 標準
古文書には、近隣諸国との互市によって栄えた町の記録が残っている。
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互市を通じて異国の珍しい織物や香料が流入した。
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辺境の砦は、平和な時期には互市の拠点として機能した。
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