長汀
ちょうてい
名詞
標準
long shore
文例 · 用例
あしの根に近づくと、またこの長汀、風さわやかに吹通して、人影のないもの閑かさ。
— 泉鏡太郎 『木菟俗見』 青空文庫
私は生洲から上げたばかりという生け鱸の吸ものの椀を取上げて、長汀曲浦にひたひたと水量を寄せながら、浜の椰子林をそのまま投影させて、よろけ縞のように揺らめかし、その遙かの末に新嘉坡の白亜の塔と高楼と煤煙を望ましている海の景色に眼を慰めていた。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
たとへ人の偶然事のみとして雲煙看過するの事件も、仔細に観来れば奥底必ず不動の磐坐のあるありて、未だかの長汀波上の蜃気楼台の如からず。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
細雨に烟る長汀や、模糊として隱見する翠の山々などは、確かに東洋の繪だ。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
細雨に烟る長汀や、模糊として隠見する翠の山々などは、確かに東洋の絵だ。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
寺泊から長汀南下して其所には半分海へ突出した米山が遙かの空に聳えて居る。
— 長塚節 『彌彦山』 青空文庫
長汀曲浦の觀、つぶさに其の美をつくせり。
— 大町桂月 『常磐の山水』 青空文庫
島の奇なることは、松島にくらぶべくもあらねど、屏風の如き山々と、長汀曲浦の觀とは、或ひは勝るとも劣らざるを覺ゆ。
— 大町桂月 『常磐の山水』 青空文庫
作例 · 標準
どこまでも続くような長汀に、波が静かに打ち寄せていた。
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その海岸は、美しい長汀と澄んだ水で知られ、観光客に人気がある。
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船は、長汀に沿ってゆっくりと港へ向かっていった。
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