端然
たんぜん
形容詞-たる副詞-と
標準
proper (appearance, posture, etc.)
文例 · 用例
ふと気が付いて見るといつの間に這入って来たか枕元に端然とこの岡村先生が坐っていたので、吃驚してしまって、そうして今の独語を聞かれたのではないかと思って、ひどく恥ずかしい思いをした。
— 寺田寅彦 『追憶の医師達』 青空文庫
富士の斜面のヒダは、均整せられて、端然たる中にも、その高いところは光を強く受けて、浮彫につまみ上り、低い裂け目には暗い影が漂っている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
その渾然たる家庭的空氣の中で、室生は机を清め、硯を洗ひ、端然として靜かに物を書いてるのである。
— 萩原朔太郎 『所得人 室生犀星』 青空文庫
曲の最後に打ち止めの主和弦が端然として響く前にあらかじめ不協和な一団の音群があって、それから最後の和弦への推移がいわゆる「解決」によってきわめて自然に行なわれて、たとえば肩の凝りがすうととけるように感じる、そうしてそれによって終局|安堵の感じが明瞭に印銘される。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
先生はいつも黒い羽織を着て端然として正座していたように思う。
— 寺田寅彦 『夏目漱石先生の追憶』 青空文庫
欲望を整頓し心を端然と正して一途に自分の方向に行かなければならないことはもちろんでしょう。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
」と葛木は苦笑して、棒縞お召の寝々衣を羽織った、胡坐ながら、両手を両方へ端然と置く。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
風采端然、威風凛々、言ふ迄もない、本艦の艦長である。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
作例 · 標準
彼女はいつも背筋を伸ばし、端然とした姿勢で座っていた。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
その庭園は手入れが行き届き、花々が端然と咲き誇っていた。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
彼の部屋はいつもきれいに整理整頓され、端然としている。
Illusions AI · gemini-2.5-flash