丹前
たんぜん
名詞
標準
large padded kimono
文例 · 用例
家に在る時は、もっぱら丹前下の浴衣である。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
汚れた浴衣は、汚れたままで倉庫にぶち込んでいたのだし、尻の破れた丹前も、そのまま丸めて倉庫に持参していたのだし、満足な品物は一つとして無いのだ。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
四十とはトテモ見えない襟化粧、引眉、口紅、パッチリと女だてらのお召の丹前に櫛巻頭。
— 夢野久作 『女坑主』 青空文庫
青年は上衣と胴衣を脱いでワイシャツ一つのネクタイを緩めているし、眉香子も丹前を床の上に脱ぎ棄てて、派手な空色地の長|襦袢に、五色ダンダラの博多織の伊達巻を無造作に巻きつけている。
— 夢野久作 『女坑主』 青空文庫
葛湯をつくったり、丹前を着せたりしてくれた。
— 有島武郎 『火事とポチ』 青空文庫
丹前を着て、その上に毛布を被ってもなお滲み透ってくるような寒さを冒して、清逸は「折焚く柴の記と新井白石」という論文をし上げようとした。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
「どうだね、ここは」 良人は浴室で一風呂浴びて来た血色のいい肌へ浴衣に丹前を重ねたものを不器用に着て縁に立ちました。
— 岡本かの子 『扉の彼方へ』 青空文庫
客は河豚で温まり、てかてかした頬をして、丹前の上になにも羽織っていなかった。
— 織田作之助 『雪の夜』 青空文庫
作例 · 標準
冬の寒い夜は、丹前を羽織って暖を取るのが一番だ。
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旅館で提供される丹前は、肌触りが良くてとても快適だった。
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昔ながらの丹前は、今の和服にはない趣がある。
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