先妻
せんさい
名詞
標準
former wife
文例 · 用例
もう一つ、これはK君の話だが、同君の友人の二男が、父親よりも生母よりもかえって、父の先妻、しかもなくなった先妻にそっくりなので、始めて見たK君は、一種名状のできないショックを感じたそうである。
— 寺田寅彦 『自画像』 青空文庫
が、主婦が新潟の人である事、主人はもとは士族で先妻に子まであった事、そして先妻がなくなったあとそれまで下女であった今の主婦を入れた事などは友や主婦自身の口から知った僅かな事実の主なる部分であった。
— 寺田寅彦 『雪ちゃん』 青空文庫
先妻は、白痴の女児ひとりを残して、肺炎で死に、それから彼は、東京の家を売り、埼玉県の友人の家に疎開し、疎開中に、いまの細君をものにして結婚した。
— 太宰治 『グッド・バイ』 青空文庫
喋舌らせようとする方が無理じゃ」「そこで今度は方角を変えて、近所|隣家や出入りの者の噂から探りを入れてみると、あの斬られた娘のお熊と言うのは、実を言うと先妻の子で、今の母親とは継しい間柄じゃげな。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
最後に付加えて云っておきたいのは、この小説にはモデルがあって、それはある文学者とその先妻にあたる人とが用いられていると云うある一部の人達の評判です。
— "Not till the sun excludes you, do I exclude you; 『●「或る女」巻頭のホイットマンの詩』 青空文庫
しかし、前の先妻の遺して行かれた娘さんが一人、どうにも私に懐かないのでございます」「ふーむ。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
しかもその家にとっては嘗て心棒であった先妻の生んで遺していった遺児だ。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
その時網元の主人は、先妻を亡くしているうえに子供もないので、子供が生れたなら本妻になおすつもりをしていた。
— 田中貢太郎 『妖蛸』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、先妻との間に子供が二人いる。
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先妻の遺産相続について、兄弟の間で話し合いが行われた。
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「前妻さんとは、円満に別れましたよ。」と彼は穏やかに語った。
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