頷き合う
うなずきあう
動詞-五段-ウ行動詞-自動詞
標準
to nod to one another
文例 · 用例
なべて人の世に相逢うということ、頷き合うということ、それ等は、結局、この形に於てのみ真の可能なのではあるまいか。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
人間と人間とが、高い天の上から瞰下したら、さぞさぞ小さく、然しながら一生懸命に生きてゆく間に、馴れた賢い本能が睦しく互に頷き合う。
— 宮本百合子 『心の河』 青空文庫
彼女らは貌を見合わせて頷き合う風であった。
— 北條民雄 『いのちの初夜』 青空文庫
二人の使女は途方に暮れ、場内を二度ばかり歩き廻りし後、寝台の女子をいたわらんとし、立ちよりしが、思い返して、たちまち窓口に行きて葬式の列を眺め、頷き合うて正面の出口より浜に向かって馳せ行く。
— 国枝史郎 『レモンの花の咲く丘へ』 青空文庫
暫くは白髪頭と断髪と、テラスの葡萄の葉蔭に、頷き合うように揺れていたのです。
— 野村胡堂 『水中の宮殿』 青空文庫
土方歳三は一人の黒と頷き合うと、スーッと左の方から進み寄って太刀を取り直す。
— 甲源一刀流の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
なかには思いあたる者もあるとみえ、うす笑をうかべながら頷き合う者もいた。
— 山本周五郎 『青竹』 青空文庫
また、聞く方でも、それが世に隠れもない名器と、みな知っているだけに、「まことに、三河どのにも、よく思い切って、これをば……」 と、その懇厚な信問には、誰もが、事実どおり、家康の秀吉に対する礼のなみなみならぬことに、頷き合うのであった。
— 第十分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
例句