競争者
きょうそうしゃ
名詞
標準
competitor
文例 · 用例
これでも求婚の競争者が相当ございましてね」 という意味のようなことを話しかけると、妻は「まあまあ、そんなお話、どうでもいいじゃございませんか」「それよりかまだ山の中でおとうさまがお見残しのとこもございましょう。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
一人の若者が団扇太鼓のようなものを叩いて相手の競争者の男の悪口を唄にして唄いながら思い切り顔を歪めて愚弄の表情をする、そうして唄の拍子に合わせて首を突出しては自分の額を相手の顔にぶっつける。
— 寺田寅彦 『映画雑感6』 青空文庫
」「ソペールニク……競争者だよ。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
彼は笑ってすませるような競争者がなかった。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
」七 少佐は、松木にとって、笑ってすませる競争者ではなかった。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
元来志村は自分よりか歳も兄、級も一年上であったが、自分は学力優等というので自分のいる級と志村のいる級とを同時にやるべく校長から特別の処置をせられるので自然志村は自分の競争者となっていた。
— 国木田独歩 『画の悲み』 青空文庫
煙草は専売でなかった代りに何の商売にもあまり競争者のない時代であったのである。
— 寺田寅彦 『喫煙四十年』 青空文庫
「コケコッコウ」 遠くに競争者が現われる。
— 梶井基次郎 『雪後』 青空文庫