競合
きょうごう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞頻度ランク #7142 · 青空 59 例
標準
contention
文例 · 用例
応仁の乱は細川勝元、山名宗全の両頭目の死によって一時、中央では小康を得たようなものの、戦禍はかえって四方へ撒き散された形となって、今度は地方地方で小競合いが始まりました。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
百姓は、各国の帝国主義に尻押しをされて、絶えまなく小競合を繰りかえす軍閥の苛斂誅求と、土匪や、敗残兵の掠奪に、いくら耕しても、いくら家畜をみずかっても、自分の所得となるものは、何一ツなかった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
その老人が樺炬火をかざして、その握り方で光力を加減しながら、川の上に半身を乗りだすような身構えで、鰭や尾を水から上に出しながら、真黒に競合って鮭の昇ってくる具合を見つめていた……それは清逸が孵化場の給仕をしていたころに受けた印象の一つだったが、火影を見るにつけてそれがすぐに思いだされた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
」 欣七郎は朝飯前の道がものういと言うのに、ちょいと軽い小競合があったあとで、参詣の間を一人待つ事になった。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
今度も、ツツイラの西部で酋長等の間に小競合があったばかりだから、大した事はなかろう。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
この競合が、真田が徳川を相手にした初である。
— 菊池寛 『真田幸村』 青空文庫
そこで、そのおそよさんが岡崎屋を不縁になったのは、同商売の競合いからだというような噂もありますが、そりゃあ本当ですか」 なんと返事をしていいかと云うように、お勝はそっと番頭をみかえると、番頭は引き取って答えた。
— ズウフラ怪談 『半七捕物帳』 青空文庫
日常家庭生活においても二葉亭の家庭は実の親子夫婦の水不入で、シカモ皆好人物|揃いであったから面倒臭いイザコザが起るはずはなかったが、二葉亭を中心としての一家の小競合いは絶間がなくてバンコと苦情を聴かされた。
— 内田魯庵 『二葉亭追録』 青空文庫