競走者
きょうそうしゃ
名詞
標準
runner
文例 · 用例
それは第一流の競走者の千九百万倍もはやく走ります。
— LYKKENS KALOSKER 『幸福のうわおいぐつ』 青空文庫
エジプトが古代に於いてその輝かしい姿を現わしていた時、エジプトと一緒に駆けていた仲間には、バビロニアがあり、アッシュリアがあり、ハティがあり、クレタがあり、その他、地中海沿岸の多くの群小競走者があった。
— 野上豊一郎 『七重文化の都市』 青空文庫
デカも昨春までは、其一人であったが、抜群の強猛故に競走者を追払って、押入婿になり済ましたのである。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
わずか一点の差で勝ったものと敗れたもの、……つまり、五千|法対零|法の二人の競走者が、こうして卓を隔てて会話をいたすと申しますのも、何かの因縁でございましょうから、なにもかも打ち明けてお話しいたしましょう。
— 南風吹かば ――モンテ・カルロの巻―― 『ノンシャラン道中記』 青空文庫
○ 裸体で大道を走るもの往時に雲助あり現代にマラソン競走者と称するものあり。
— 永井荷風 『偏奇館漫録』 青空文庫
太腿を出すは電車の中猶之を禁ずるに独りマラソン競走者の街上裸体を許すは何ぞや。
— 永井荷風 『偏奇館漫録』 青空文庫
その代り競走者であるまゆみの芸を永久に封じるという約束をしたのです、その約束が非常な魅力で、百合子は直ぐ二人の結婚を承知したといいます」「それを百合子が白状したのか?
— 大倉※子 『鷺娘』 青空文庫
客観性というものは、二人の競走者を眺めながら「公平」な判断を下すことから生じるのではなくて、自分自身がトラックに降り立って、競争相手を走り抜けることから生じて来るのである。
— 戸坂潤 『現代哲学講話』 青空文庫