轅
ながえ
名詞
標準
shafts (attached to the yoke of a cart, plow, etc.)
文例 · 用例
で、矢張り当日、志した奥州路に旅するのに、一|旦引返して、はきものを替へて、洋杖と、唯一つバスケツトを持つて出直したのであるが、俥で行く途中も、袖はしめやかで、上野へ着いた時も、轅棒をトンと下ろされても、あの東京の式台へ低い下駄では出られない。
— 泉鏡太郎 『銀鼎』 青空文庫
「由」が轅棒を上げて走り出すと、いつの間にか皆のうしろに来て居た老犬のくまが、わん、わん、吠えてあとを追った。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
表に人のくるけはひがして、がたりと轅棒の下りた音がした。
— 平出修 『計画』 青空文庫
轅棒で、あの大い巻斑のある角を分けたのであるから。
— 泉鏡花 『七宝の柱』 青空文庫
城の縄張りをした体に、車の轅の中へ、きちんと入って、腰は床几に落したのである。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
おなじ蒔絵の台を離して、轅をそのままに、後から押すと、少し軋んで毛氈の上を辷る。
— 泉鏡花 『雛がたり』 青空文庫
何処ともなしに、キリリキリリと、軋る轅の車の響。
— 泉鏡花 『雛がたり』 青空文庫
俥は靜かに轅を青山内科の玄關先に下した。
— 石川啄木 『第十八號室より』 青空文庫
作例 · 標準
農夫は牛を荷車の轅に繋ぎ、畑へと出発した。
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古い時代には、馬や牛が引く荷車の轅が生活に不可欠だった。
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壊れた農具の轅を修理するため、彼は丸太を削り始めた。
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