牛車
ぎゅうしゃ異読 ぎっしゃ・うしぐるま
名詞
標準
ox carriage (for Heian-era nobles)
文例 · 用例
いくら日本軍がやって来たって、今度の北伐軍の前には、牛車に向かうとうろうだよ、と笑った。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
蒋生ニタリとなり、つかず離れず尾之、とある工合が、彼の地の事で、婦の乘つたは牛車に相違ない。
— 泉鏡太郎 『麥搗』 青空文庫
平家ながら天井が、高い処に照々して間数十ばかりもござりますのを、牛車に積んで来て、背後に大な森をひかえて、黒塗の門も立木の奥深う、巨寺のようにお建てなされて、東京の御修業さきから、御子息の喜太郎様が帰らっしゃりましたのに世を譲って、御夫婦一まず御隠居が済みましけ。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
一台の牛車がすぐうしろに来てゐたからであつた。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
」 良寛さんは、牛車のうしろへまはつて、上にのつた。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
しかし、道で道路工事をしている人々や、日除け付きの牛車を曳いている人々が、どこの種族とも見受けられない、黒光りや赫黒い顔をして眼を炯々と光らせながら、半裸体で働いている。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
和太郎さんが牛車をひいて来たとき、きゅうに庵主さんが、鐘供養をしたいといい出した。
— 新美南吉 『ごんごろ鐘』 青空文庫
鐘供養がすんで、庭師の安さんたちが、またごんごろ鐘を吊りあげると、その下へ和太郎さんが牛車をひきこんで、うまいぐあいに、牛車の上にのせた。
— 新美南吉 『ごんごろ鐘』 青空文庫
作例 · 標準
平安時代の貴族は牛車に乗って御所へ参内したと、歴史の教科書に書いてあった。
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時代劇のロケ地では本物の牛車が引き出され、観光客が珍しそうに見物していた。
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牛車のゆったりとした速度が、かえって当時の貴族の雅な暮らしを物語っている。
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ウィキペディア
牛車(ぎっしゃ、ぎゅうしゃ、うしぐるま)は、ウシやスイギュウに牽引させる車のことで交通手段のひとつ。主に荷物を運搬する荷車タイプのものと、人を運搬する乗り物タイプのものがある。かつては世界各地で用いられており、発展途上国では今でもごく普通に見ることが出来る。2005年にはコスタリカの牛飼いと牛車の伝統がユネスコの無形文化遺産に登録されている。
出典: 牛車 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0