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風来人

ふうらいじん
名詞
1
標準
wanderer
文例 · 用例
なかなか風来人が門外から窺い見てその概要を知る事も容易ではない。
寺田寅彦 科学上における権威の価値と弊害 青空文庫
門外の風来人から見ると、どの流派にもみんなそれぞれのおもしろいところとおもしろくないところもあるように思われ、またいろいろの「主張」がいったい本質的にどこがちがうのかわからないような場合もかなりあるように思われる。
寺田寅彦 俳諧瑣談 青空文庫
「馬鹿でなければやれない仕事だ」「知らぬが仏とはよく言ったものだ、藤原家のお嬢様なるものの御面相を、全く知らない人でなければ出来ない仕事だ、風来人なればこそ出来る!
胆吹の巻 大菩薩峠 青空文庫
こういうようなことを言って慢心和尚が、与八の勧誘に補足をして村人を説得しているところへ、一人の風来人がやって来ました。
椰子林の巻 大菩薩峠 青空文庫
その風来人というのは、五十がらみ、小肥りに太った、笠をかぶって、もんぺを穿いた旅の者らしい一人の男であります。
椰子林の巻 大菩薩峠 青空文庫
ただし、なにか思うところがあってやっているのか、それとも出鱈目なのか、こんな風来人のことだから、性根のほどはわからない。
ねずみ 顎十郎捕物帳 青空文庫
冬も暖かな羅馬の古都などは、風来人の自然の隠れ家であるのみならず、同時に又宿無し猫の楽土でもあった。
柳田國男 どら猫観察記 青空文庫
芸術というものは、いかなる賤しい風来人にも渡される賤しい餌ではない。
JEAN-CHRISTOPHE ジャン・クリストフ 青空文庫
作例 · 標準
ギター一本を抱えた風来人が、駅前の広場で切ない恋の歌を歌い始めた。
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「俺のような風来人に、定住の地なんて必要ないのさ」と彼は笑って言った。
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村の老婆は、行き倒れていた風来人に温かい粥を差し出した。
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