旅人
たびにん
名詞頻度ランク #12137 · 青空 3521 例
標準
itinerant (esp. itinerant gambler)
文例 · 用例
熊本へ出張して一と晩久しぶりで旅人の気分で歩いたが、熊本といふ所はいい所です 火山地方特有の落付がありますとも書いてゐた。
— 中原中也 『詩集 浚渫船』 青空文庫
世界の国々を漂泊して、ついに心の郷愁を慰められなかった旅人ヘルンは、最後にまたその夢の中で漂泊しながら、見知らぬ遠い国々を旅し歩いた。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
いくつかの坂を越えて、遠い「時代の旅人」はそこを登るであらう。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
蕭条とした山野の中を、孤独に寂しく漂泊していた旅人芭蕉が、あわれ深く優美に咲いた野花を見て、「笠に挿すべき枝のなり」と愛しんだ心こそ、リリシズムの最も純粋な表現である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
から鮭も空也の痩も寒の内 雲水に似た旅人芭蕉も、時には一定の住所に庵を構えて、冬の囲炉裏を囲みながら、侘しく暮していたこともある。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
クリスマスは旅人を感傷的にする夕だと誰かが云った通りである。
— 寺田寅彦 『二つの正月』 青空文庫
日の照る砂地に落ちてゐた硝子を、歩み来た旅人は周章てて見付けた。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
吉田だけは、江戸時代から、郡内の甲斐絹の本場を控えて、旅人の交通が繁かっただけあって、山の坊のさびしさが漂うと共に、宿場の賑わいをも兼ねて見られる。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
作例 · 標準
「あの方は昔、旅人として各地の賭場を渡り歩いていたそうですよ」
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身なりの整った旅人が宿を訪れたが、その目つきには鋭いものがあった。
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彼は旅人の義理人情を重んじ、困っている人を見捨ててはおけない性格だ。
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