賢母
けんぼ
名詞
標準
wise mother
文例 · 用例
私は良妻賢母式な母があの父では随分骨も折つただらうとその度に思ひやつた。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
即ち、近ごろの流行の良妻賢母にましますべし。
— 泉鏡花 『妙齡』 青空文庫
我々の時代の女たちは、純粋の家庭婦人として典型されず、一方に社交界の花形を兼ね、一方に良妻賢母を兼ねるところの、二重の負担に於て教育される。
— 萩原朔太郎 『家庭の痛恨』 青空文庫
おたのしみで御座いますねえ」 その中年夫人は黙っているかの女に、なおも子供の事業のため犠牲になって貢ぐ賢母である、というふうな讃辞をしきりに投げかけた。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
つまり夫人がかの女を、世間普通の賢母と同列に置いた見当違いが、かの女を焦立たせた。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
あなたのお母さんも、本当に賢母のようで、私と流儀が違うようですが、けれどもそれは、私でさえ、とやかく言ってはならぬ事です。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
あれは、五月のなかば、いいお天気の日でございましたが、尼御台さまは御奥へお越しなされて、将軍家と静かに御物語をなされ、私も謹んでお傍に控へて居りましたが、まことにのどかな、合掌したいくらゐの御立派な御賢母と御孝子、仕へるわが身のさいはひをしみじみ思ひ知りました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
Kは、良妻賢母で、それから、僕は不良少年、ひとの屑だ。
— 太宰治 『秋風記』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は子供たちを立派に育て上げ、まさに賢母の鑑だと言われた。
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賢母の教えは、彼の人生の指針となった。
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昔から「賢母三遷の教え」という言葉があるように、母親の影響は大きい。
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