産毛
うぶげ
名詞
標準
downy hair
文例 · 用例
大きな稍々しまりのない口の周囲には、小児の産毛の様な髯が生い茂って居る。
— 有島武郎 『かんかん虫』 青空文庫
面赭く、耳|蒼く、馬ばかりなる大きさのもの、手足に汚れた薄樺色の産毛のようで、房々として柔かに長い毛が一面の生いて、人か獣かを見分かぬが、朦朧としてただ霧を束ねて鋳出したよう。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
金色の粉を吹いたような産毛が淡紅色の調った顔をうずめて居る。
— 岡本かの子 『決闘場』 青空文庫
またその殃禍篇に、美濃の御嶽村の土屋某、日来好んで鶏卵を食いしが、いつしか頭ことごとく禿げて、後鶏の産毛一面に生じたと載す。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
領内利根吾妻勢多三郡百七十七箇村に檢地を行ひ、元高三萬石を十四萬四千餘石に改め、川役網役山手役井戸役窓役産毛役等(窓を一つ設くれば即ち課税し、出産すれば課税するの意)の雜役を設け終に婚禮にまで税を課すに至つた。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
領内利根吾妻勢多三郡百七十七箇村に検地を行い、元高三万石を十四万四千余石に改め、川役網役山手役井戸役窓役産毛役等(窓を一つ設くれば即ち課税し、出産すれば課税するの意)の雑役を設け終に婚礼にまで税を課するに至った。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
春になると、土鼠のように、土のなかから産毛だらけの頭を持出して来る奴だが、このいたずらもののなかには、えぐい味のがあって、そんなのはどうかすると、食べた人に世の中を味気なく思わせるものだ。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
禿頭に産毛が生えた様な此旧城の変方などは、自分がモ少し文学的な男であると、『噫、汝|不来方の城よ※ 汝は今これ、漸くに覚醒し来れる盛岡三万の市民を下瞰しつつ、……文明の儀表なり。
— 石川啄木 『葬列』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
lanugo
作例 · 標準
例句