細毛
さいもう
名詞
標準
文例 · 用例
カリトリケ(細毛猴)はまるで他の猴と異なり顔に鬚あり。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
侵略された内部の皮膚は乾燥した白い細粉を全面に漲らせ荒された茫茫たる沙漠のような色の中で僅かに貧しい細毛が所どころ昔の激烈な争いを物語りながら枯れかかって生えていた。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
そこで田虫の群団は、鞭毛を振りながら、雑然と縦横に重なり合い、各々横に分裂しつつ二倍の群団となって、脂の漲った細毛の森林の中を食い破っていった。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
侵略された内部の皮膚は乾燥した白い細粉を全面に漲らせ、荒された茫々たる沙漠のような色の中で、僅かに貧しい細毛が所どころ昔の激烈な争いを物語りながら枯れかかって生えていた。
— 横光利一 『ナポレオンと田虫』 青空文庫
蜘蛛は細毛の豊かな八本の脚を縦横無尽に伸び縮め、緋縅の鎧着たる阿修羅の蜂を抱へ込み、触鬚のかぶりを振つて、颯つとばかりに銀色の糸を放出すると、恰も、御用だ/\!
— 牧野信一 『ベツコウ蜂』 青空文庫
……朝日なす目細毛、夕日なす浦細毛。
— ――語尾「し」の発生―― 『形容詞の論』 青空文庫
彼は手の平に金いろの細毛を生やしていた。
— Mrs. 7 and Mr. 23 『踊る地平線』 青空文庫
銀灰色の細毛の密生した彼の手首に、六種の色彩の大理石を金で繋いだ鎖が掛かっていた。
— 長靴の春 『踊る地平線』 青空文庫