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柔毛

じゅうもう
名詞
1
標準
soft hair
文例 · 用例
どこまでも指を滑り込ませる温かい腹の柔毛――今一方の奴はそれを揃えた後肢で踏んづけているのである。
梶井基次郎 交尾 青空文庫
柔毛の密生している、節を持った、その部分は、まるでエンジンのある部分のような正確さで動いていた。
梶井基次郎 城のある町にて 青空文庫
頭はスツカリ兀て了ツて、腦天のあたりに鳥の柔毛のやうな毛が少しばかりぽツとしてゐる。
三島霜川 解剖室 青空文庫
壓し付けられ、沈みきツた反動で、恰で鳥の柔毛が風に飛ぶやうに氣が浮々する。
三島霜川 平民の娘 青空文庫
四十一年十月  赤き花の魔睡日は真昼、ものあたたかに光素の波動は甘く、また、緩るく、戸に照りかへす、その濁る硝子のなかに音もなく、言……遠くきく、電車のきしり……………棄てられし水薬のゆめ……やはらかき猫の柔毛と、蹠のふくらのしろみ悩ましく過ぎゆく時よ。
北原白秋 邪宗門 青空文庫
またある草は白猫の柔毛の感じ忘れがたく、いとふくよかに温臭き残香の中に吐息しつ。
北原白秋 東京景物詩及其他 青空文庫
汚い天水桶の上には鳥の柔毛が浮んでいた。
田中貢太郎 春心 青空文庫
若鷹は茶褐色の斑に富み、頸から胸にかけての柔毛は如何にも稚を含んでいて好もしいが、その眼、嘴、脚爪の鋭さが何んともいえず胸を衝く。
矢田津世子 ※女抄録 青空文庫
2
標準
(intestinal) villus