風音
かざおと異読 かぜおと
名詞
標準
sound of the wind
文例 · 用例
音を出すのは器械だが、音を風音らしくするのはやはり人間の芸術らしいと思われた。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
食糧を貯蔵しなかった怠け者の蟋蟀が木枯しの夜に死んで行くというのが大団円であったが、擬音の淋しい風音に交じって、かすかなバイオリンの哀音を聞かせるのが割に綺麗に聞きとれるので、これくらいならと思って安心したのであった。
— 寺田寅彦 『ラジオ雑感』 青空文庫
来るか、来るかと浜に出て見れば、浜の松風音ばかり。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
大なる石は虚空より唸りの風音をたて隕石のごとく速かに落下し来り直ちに男女を打ちひしぎ候。
— 太宰治 『『井伏鱒二選集』後記』 青空文庫
流るゝ星影、そよぐ風音にも油断せずして行く程に何処にて踏み迷ひけむ。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
しかも自分の耳にきこえたのは、風音でもなく、木の葉の摺れ合う音でもなく、たしかに人と人とが挑み合う音であった。
— 白蝶怪 『半七捕物帳』 青空文庫
・夏草から人声のなつかしく通りすぎてしまう(松)・けさは何となく萱の穂のちるさへ・日ざかりちよろちよろとかげの散歩(松)・すずしさ竹の葉風の風鈴のよろしさ(雑)・風音の蚊をやく・風がでたどこかで踊る大鼓のひゞきくる 樹明君に・あなたがきてくれるころの風鈴しきり鳴る 七月廿三日 曇――晴。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
処が此Kです、あの少しの風音すらも怖がるKが、右申上げたやうな場合は平気の平左衛門なのです。
— 尾崎放哉 『入庵雑記』 青空文庫
作例 · 標準
「うわぁ、外の風音がすごくて窓がガタガタ鳴ってる。今夜は嵐になりそうだね」
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秋の夜長、遠くから聞こえてくる風音に耳を傾けていると、ふと故郷が懐かしくなった。
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マイクに防風カバーをつけ忘れたせいで、屋外インタビューが風音で台無しになってしまった。
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