救済
くさい異読 ぐさい
名詞頻度ランク #4257 · 青空 713 例
標準
salvation (from suffering based on Buddha's teachings)
文例 · 用例
而してそれらの新しい主義主張は、何か新しく云ひたいことが鬱勃とした所から発生してゐるといふよりも、事態の貧窮を救済しようとて案出されるもののやうである。
— 中原中也 『近頃芸術の不振を論ず』 青空文庫
それらの多くは欧州大戦の疲弊が一時的に案出したものに過ぎず、芸術本来の要求に発したよりも芸術的スランプの救済要求に発したものと考ふべき理由がある。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
釈迦はその同じ虚無の寂しさから、森林に入って出家し、遂に人類救済の悟道に入った。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
これに対しては出来るだけの応急救済法を講じなければならないことは勿論であるが、同時にまた将来いつかは必ず何度となく再起するにきまっているこの凶変に備えるような根本的研究とそれに対する施設を、この機会に着手することが更に一層必要であろうと思われる。
— 寺田寅彦 『新春偶語』 青空文庫
近代西洋画が存在の危機に瀕した時に唯一の救済策として日本画の空気を採り入れたのは何故であろう。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
若い慧鶴は遂に宗教的救済に見切りをつけ、生きているうちはせめて楽しもう、誰でも人生問題に行き悩んだ人が解決から弾ね返されて来て、寒そうに踞る境地、そうは決心しても決して長くは落着いていられない薄べり一枚の境地、そこへ彼も腰を据えた。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
町の人達も、女学生達も、更生したその教師を再び校庭に迎えて懐かしみ、また尊敬致しました」 仏教は、人生上の欲望煩悶を救わんとして出来上ったものでありますから、この例などの救済は最も得意とするところであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
また、みんなが信仰によって根本的に結ばれたら、慈悲の心からお互いに工夫し合い、融通させ合うことも安心して出来ましょうし、その他適当な救済の設備や制度も、信仰団体の中に出来ることになりましょう。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫