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質実剛健

しつじつごうけん
名詞形容動詞
1
標準
unaffected and sincere, with fortitude and vigor (vigour)
文例 · 用例
質素を旨とすべしといふ御諭示のなかにその言葉が使はれてあり、従つて、質実剛健の気風と相反する傾向を指したものであらうと思はれるが、軍人仲間、殊に陸軍の将校生徒らは、少くとも私の嘗てさうであつた時代には、この言葉をやゝ特別な意味にも用ゐてゐたやうである。
岸田國士 北支物情 青空文庫
質実剛健」といふことは、この「野性」と最も関係がありさうに思はれますけれども、「野性」は飽くまでも「本能的」なものであり、教育や訓練によるものではありません。
――力としての文化 第三話 戦争と文化 青空文庫
「うるほひ」といふ言葉が、なにか弱々しい響きをもつやうに聞えるかも知れませんが、それは言葉の深い意味を解しないからであつて、機械や革具でさへも油が必要なことを思へば、「生活」に「うるほひ」を与へることは、決して、質実剛健と相反するものでないことがわかる筈であります。
――力としての文化 第三話 戦争と文化 青空文庫
日本人の「生活観」を吟味せよといふことから説き起し、現代の風潮に厳しい批判を加へ、武士道の精神と武家の家風とを結びつけ、質実剛健を旨とする日常生活こそ、戦ふ国民の底力であるといふ前提のもとに、能率、健康、品位の三点から、可なり具体的に、戦時生活の根本的建て直しを唱道したものであつた。
岸田國士 荒天吉日 青空文庫
徳川時代の農民一揆の場合などでも、武士がゼイタクしていたという例は珍しく、江戸大坂に若干の繁栄があったほかは、国土の貧しさと人口の多さによって、支配階級の武士すらも、もっぱら質実剛健を旨とせざるを得なかったのである。
野坂中尉と中西伍長 安吾巷談 青空文庫
ヒットラーでも、労働者に鉄筋コンクリートの住宅を、自動車を、と約束したが、日本の為政家は耐乏、勤倹、質実剛健、を説教することをもって国民への任務と考えていたようである。
野坂中尉と中西伍長 安吾巷談 青空文庫
日本は温泉の国で、湯泉場にドンチャン騒ぎは附き物であるが、ローマ風呂の豪奢の片鱗をとどめるほどの浴室もなく、大半は奥の細道の心境を旨とするかの如き質実剛健ぶりで、亡国の相に縁遠いのは大慶の至りである。
坂口安吾 人生三つの愉しみ 青空文庫
しかしです、貸すに二週間の時日をもってせられるならばです、質実剛健、思想堅固|天晴れ、天下無双の猛牛に仕立てて御覧にいれますヨ」と、反り身になった。
乱視の奈翁 ――アルル牛角力の巻―― ノンシャラン道中記 青空文庫
作例 · 標準
彼は質実剛健な精神で、どんな困難にも立ち向かった。
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その学校は質実剛健を校風としており、生徒たちは皆、真面目に学んでいる。
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彼の質実剛健な態度は、周りの人々に良い影響を与えた。
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