年代記
ねんだいき
名詞
標準
annals
文例 · 用例
明らかに狐を使った者は、応永二十七年九月足利将軍|義持の医師の高天という者父子三人、将軍に狐を付けたこと露顕して、同十月|讃岐国に流されたのが、年代記にまで出ている。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
そこで、小説では場面場面の描写を簡略にし、年代記風のものを書きたいと思い、既に二作目の「雨」でそれをやった。
— 織田作之助 『わが文学修業』 青空文庫
唐の都でも、皆なが不思議がっておりますると、その日から三日目に、年代記にもないほどな大火事が起りまして。
— 泉鏡花 『朱日記』 青空文庫
「さあ、お酌を――是非一口、こういうことは年代記ものです。
— 泉鏡花 『白花の朝顔』 青空文庫
――そのシャルル九世年代記を、わが文化の版、三馬の浮世風呂にかさねて袋棚にさしおいた。
— 泉鏡花 『甲乙』 青空文庫
年代記にも野暮の骨頂としてございますな。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
中には戯文や駄洒落の才を頼んで京伝三馬の旧套を追う、あたかも今の歌舞伎役者が万更時代の推移を知らないでもないが、手の出しようもなくて歌舞伎年代記を繰返していると同じであった。
— ――新文学の曙光―― 『四十年前』 青空文庫
田村|成義翁の「続々歌舞伎年代記」には、どう云うわけか、明治二十年度に於ける春木座の記事を全部省略してあるが、私の記憶によれば、かの「牡丹燈籠」が初めて劇化されたのは、春木座の明治二十年八月興行であったと思う。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
作例 · 標準
王国の歴史は、年代記に詳細に記録されている。
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古代の年代記を読むと、当時の生活が垣間見えます。
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彼は、その時代の出来事をまとめた年代記を執筆した。
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ウィキペディア
年代記(ねんだいき)または編年史(へんねんし)は、出来事や事件を年ごとに記述した歴史書のこと。ヨーロッパでは重要な出来事や事件に関して詳細に記す(英語)Chronicle(クロニクル)と記述が簡単でより年表に近い形式の(英語)Annals(アナリス/アナール/アナル)に分かれる。なお、ロシア語等においては、ルーシ(中世ユーロロシア・ウクライナ・ベラルーシ)の年代記を指してレートピシという名称を用い、クロニクル、アナリスと区別している。 古代から中世にかけて、天地創造から筆を起こし、人類の歴史を年を追って記述したものがあり、特に世界年代記という(12世紀、オットーの『二国年代記』など)。 同時代の具体的な事件を連ねていく年代記が13世紀頃から盛んになった(イングランドの修道院で書き継がれていった『大年代記』や、フロワサールの年代記など)。宗教者だけでなく、一般人も書くようになった。 日本においても同様の書物が作られたが、歴代の天皇名を見出しとして年号の下に出来事や事件を簡略的に記すなど、日本独特の記述方法が用いられている。日本現存最古のものは11世紀のもの(春日若宮社社家千鳥家所蔵『皇代記』)であるが、『続日本紀』には「年代暦」という書物が存在していたことに触れられており 、8世紀には年代記が存在していたと考えられている。なお、『宋史』日本伝には984年に宋に留学した東大寺の奝然が太宗に職員令と「王年代紀」と呼ばれた年代記を献上したと記されている。
出典: 年代記 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0