残像
ざんぞう
名詞頻度ランク #27993 · 青空 56 例
標準
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文例 · 用例
要するに、「いき」な色とはいわば華やかな体験に伴う消極的残像である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
温色の興奮を味わい尽した魂が補色残像として冷色のうちに沈静を汲むのである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
火が全く消えても、少しの間は残像が彼を導いた―― 突然烈しい音響が野の端から起こった。
— 梶井基次郎 『過古』 青空文庫
また吉田は「自己の残像」というようなものがあるものなんだなというようなことを思ったりした。
— 梶井基次郎 『のんきな患者』 青空文庫
するとその「自己の残像」というものがいくつもできるのである。
— 梶井基次郎 『のんきな患者』 青空文庫
生理光学でよく研究されている残像という現象はあるが、それは通例実物を見つめた後きわめて少時間だけにとどまるし、また通例|陽像と陰像とが交互に起こるものである。
— 寺田寅彦 『自画像』 青空文庫
それでもまだしばらくの間は生き残った肉親の人々の追憶の中にかすかな残像のようになって明滅するかもしれない。
— 寺田寅彦 『庭の追憶』 青空文庫
それからまだその頃は東京に残して来た若い妻も新吉のこゝろに残像をはっきりさせていた。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
作例 · 標準
暗い部屋で電球をじっと見つめた後、目を閉じても光の残像が消えなかった。
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高速で走り去るスポーツカーの赤い残像が、網膜に焼き付いている。
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彼女の去り際の笑顔が、いつまでも心の奥底に残像のように浮かんでくる。
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