焦慮
しょうりょ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
impatience
文例 · 用例
山又山の峯の重なりを望むときの翁は、何となく焦慮を感じた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
そして、コロロホルムの麻醉に、手術の痛みも、夢中な自分の詞も、私の苦悶も、私の昏倒も、そしてすべての人達の懸念も焦慮も知らずに過ぎたに違ひないお前を、何となく一番幸福者のやうに感じたのだつた。
— 南部修太郎 『疑惑』 青空文庫
そして、その點でとりわけ物事に縁起を擔ぐ支那人が如何に苦心焦慮するかはいろいろ語られてゐることだが、全く外のことでは如何なる擔ぎ屋でもない僕が麻雀の日となると、その日の新聞に出てゐる運勢が變に氣になる。
— 南部修太郎 『麻雀を語る』 青空文庫
中隊長の顔には、焦慮の色が表われている。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
貧民窟から、二人の支那人が引っぱって来られると、上川は、それによって、焦慮と、憤怒と、冷かされた鬱憤を慰めるものゝように、拳を振りあげて支那人に躍りかゝった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
そして裡に住むべきところをなくした魂は、常に外界へ逃れよう逃れようと焦慮っていた。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
貧乏は悪徳である、貧者はその自覚の抑圧に苦しみ、富の美徳を獲得せんと焦慮するために働きあるいは盗み奪う……」 呉服の地質の種類や品位については全く無知識な自分も、染織の色彩や図案に対しては多少の興味がある。
— 寺田寅彦 『丸善と三越』 青空文庫
寢不足にまけ、暑さにまけ、焦慮にまけて私は何時の間にか假寢をしてゐたのだ。
— 有島武郎 『小さき影』 青空文庫
作例 · 標準
締め切りが迫り、彼は隠しきれない焦慮を顔に浮かべていた。
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結果を待つ間、彼女は落ち着かず、焦慮のあまり部屋を歩き回った。
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「もう、待ちきれないよ!早く結果が知りたい、焦慮でたまらない!」
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