薄闇
うすやみ
名詞
標準
very dim light
文例 · 用例
薄闇が、ただ漾々と身邊に動いてゐる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
薄闇い狭いぬけろじの車止の横木を俛って、彼方へ出ると、琴平社の中門の通りである。
— 国木田独歩 『二少女』 青空文庫
其障子が一枚|開かっていたが薄闇くって能く内が見えない。
— 国木田独歩 『二少女』 青空文庫
薄闇で其形は能くも見えぬが、人に似て人らしく無い。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
小沢ははっとして、薄闇をとおして唖の娘の顔を見た。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
薄闇が、ただ漾々と身辺に動いてゐる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
薄闇の濕地にかげをひいてぞくぞくと這へる羊齒植物 爬蟲類蛇 とかげ ゐもり 蛙 さんしようをの類。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
がらんとして何もない石畳と絨氈の奥まった薄闇へ、高い窓から射し入る陽の光がステンドグラスの加減で、虹ともつかず、花明りともつかない表象の世界を幻出させている。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
作例 · 標準
例句