ほろ苦い
ほろにがい異読 ホロにがい
形容詞多音語
標準
slightly bitter (taste)
文例 · 用例
新鮮な色彩が眼に、芳醇な香が鼻に、ほろ苦い味が舌に孰れも魅力を恣にする。
— 岡本かの子 『異国食餌抄』 青空文庫
宮坂があのほろ苦い理智の匂う独逸の作家の名を挙げて「僕のはトーマス・マンのに一番似ているね」そういうときは如何にも嬉しそうだった。
— 岡本かの子 『ガルスワーシーの家』 青空文庫
ほろ苦いものが暫くの間心の隅に殘つてゐる。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
ほろ苦いものがしばらくの間心の隅に残っている。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
「妾の春雄が、ほんとうに……妾を心配すると……云ったでしょうか……」 私もほろ苦い気持になった。
— 金史良 『光の中に』 青空文庫
四月のはじめに出る青い蕗のあまり太くない、土から摘立てのを歯にあてると、いいようのない爽やかな薫りと、ほろ苦い味を与える。
— 長谷川時雨 『樋口一葉』 青空文庫
文芸評に渡るようにはなるが、作物を通して見た一葉女史にも、ほろ苦い涙の味がある。
— 長谷川時雨 『樋口一葉』 青空文庫
うれしさに、背すじをゾクゾクさせて、戻って来て、「なアにね、おほめに預かれるほどのものじゃアありゃせんが、あッしも酒のみゆえ、酔いざめに、ほろ苦い茶がうめえものだから、だんだん今の年で茶好きになりやしたのさ」「結構だ、話せらあ。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
作例 · 標準
朝のコーヒーは、少しほろ苦いのが好きだ。
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このダークチョコレートは、絶妙なほろ苦さがあって美味しい。
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茹でたアスパラガスは、ほろ苦い風味が楽しめる。
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標準
bittersweet (memory, experience, etc.)
作例 · 標準
卒業式の日、懐かしい友との別れにほろ苦い気持ちになった。
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昔のアルバムを開くと、甘酸っぱくもほろ苦い思い出が蘇る。
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初めての一人暮らしは、自由と寂しさのほろ苦い経験だった。
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