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謡う

うたう
動詞-五段-ウ行動詞-他動詞頻度ランク #24768 · 青空 493
1
標準
to chant (a noh text)
文例 · 用例
その顔の色、その目の光はちょうど悲しげな琵琶の音にふさわしく、あの咽ぶような糸の音につれて謡う声が沈んで濁って淀んでいた。
国木田独歩 忘れえぬ人々 青空文庫
仏教でよく修業を積んだ人の所業を評して、「謡うも舞うも法の声」と言います。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
どこまでも歩行けば歩行くほど土塀がうたいます――余り不思議だから、熊野、とかに謡いかえると、またおなじように、しかも秘曲だというのを謡うもんですから、一ぱし強気なのが堪らなくなって駆出すと、その拍子に頭から、ばしゃりと水を浴びせられた事なんかあるんですって。
――(前題――楊弓) ピストルの使い方 青空文庫
万里の好山に雲|忽ちに起り、一楼の明月に雨始めて晴れたり……」 と謡うのが、遠いが手に取るように聞えた。
泉鏡花 小春の狐 青空文庫
むむ、で、何かの、伊勢にも謡うたうものの、五人七人はあろうと思うが、その連中には見せなんだか。
泉鏡花 歌行燈 青空文庫
「(源三郎)……我子は有らん、父大臣もおわすらむ……」 と声が幽んで、源三郎の地謡う節が、フト途絶えようとした時であった。
泉鏡花 歌行燈 青空文庫
舞いも舞うた、謡い謡う
泉鏡花 歌行燈 青空文庫
どことしもなく虚空に笛の聞えた時、恩地喜多八はただ一人、湊屋の軒の蔭に、姿|蒼く、影を濃く立って謡うと、月が棟高く廂を照らして、渠の面に、扇のような光を投げた。
泉鏡花 歌行燈 青空文庫