はらり
はらり
副詞-と副詞
標準
gently (falling)
文例 · 用例
」と會釋し、鐵扇はらりと開き、屹つと月を見上げて、大樹の如く凝然と動かず。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
」お鈴さんは、はらりと長い袖を振つて立ち、縁側に出る。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
その梢に、一面のほうけた絮が、風もないのに、氷でも解けるように、はらり、はらりと、落ち散るのであった。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
白痴にもこれは可笑しかったろう、この時ばかりじゃ、真直に首を据えて厚い唇をばくりと開けた、大粒な歯を露出して、あの宙へ下げている手を風で煽るように、はらりはらり。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
」 爾時は、瞼を離して、はらりと口元を半を扱くにつれて、真白な絹の、それにも血の影が映すやうに見えた。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫
夫人、するりと膝をずらして、後へ身を引き、座蒲団の外へ手の指を反して支くと、膝を辷った桃色の絹のはんけちが、褄の折端へはらりと溢れた。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
一歩とまって、二階か、それとも出窓の内か、と熟と視めて、こう、仰いだ清葉の目に、色糸を颯と投げたか、とはらりと映って、稲妻のごとく瞳を射つつ沈んで輝く光があった。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
はらりと音して、寝ながら投げた扇が逸れたか、欄干を颯と掠めて、蒔絵の波がしら立つごとく、浅翠の葉に掛って、月かと思う影が揺ぐと、清葉の雪のような頬を照らす。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の髪が「はらり」と肩に落ちた瞬間、思わず見とれてしまった。
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桜の花びらが風に舞って、「はらり」と地面に降り注いだ。
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本を閉じると、栞が「はらり」と滑り落ちた。
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