権貴
けんき
名詞
標準
great power and high status
文例 · 用例
昇はそれを承知しているゆえ、後の面倒を慮って迂濶に手は出さんが、罠のと知りつつ、油鼠の側を去られん老狐の如くに、遅疑しながらも、尚おお勢の身辺を廻って、横眼で睨んでは舌舐りをする(文三は何故か昇の妻となる者は必ず愚で醜い代り、権貴な人を親に持った、身柄の善い婦人とのみ思いこんでいる)。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
延喜十四年三善清行の上った「意見封事」十二個条のうちに、一 諸国の僧徒の濫悪、及び宿衛舎人の凶暴を禁ぜんと請ふ事右、臣伏して見れば、去にし延喜元年の官符、已に権貴の山川を規錮し、勢家の田地を侵奪することを禁じ、州郡の枳棘を芟り、兆庶のを除く。
— 河原者・坂の者・宿の者・非人法師 『濫僧考』 青空文庫
権貴栄達の士は人を人と思わざるに於て得たるが如し。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
権貴栄達の士が好んで産する所なり。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
馬鹿に糞真面目でユーモアが足りなくて、世間的に非常識で、思い込みが多くて、僧侶や牧師のように大人びていて、生れつき一種の特権貴族であったような気持ちで部下に臨む癖があるのは大抵幼年学校出である。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
「おや、これゃ、こんなもんは、届けんきゃなんないぞ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
ところで、そのとき、にわには、あのクリスマスの晩、この木のまわりをとびまわった、けんきのいいこどもたちが、あそんでいました。
— GRANTRAEET 『もみの木』 青空文庫
知ってのとおり、なにごとによらず、人に術を施すということは、術者自身が心気を一つにしなけんきゃならぬのでな。
— 南蛮幽霊 『右門捕物帖』 青空文庫
標準
person with power and status