先後
せんご異読 せんこう
名詞
標準
before and after
文例 · 用例
○狂攘して相救へば、先後并に没す。
— 幸田露伴 『囲碁雑考』 青空文庫
四隻の細長い独木舟に分乗して、飛沫を散らして先後を争った凄まじさは、私としては見ていて壮快を感ずるよりも、かえって憐愍の情に撲たれたのであった。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
先後十年間、東邦ノ賢豪長者、道ニ滬上ニ出ヅルモノ、縞紵ノ歓ヲ聯ネザルハナシ。
— 中島敦 『斗南先生』 青空文庫
が、平手将棋は先後いづれも駒が互角だから、最初の一手をどう指さうと、隙のないやうには組めるものだ、最初の一手ぐらゐで躓くやうな坂田の将棋ではない、無理な手を指しても融通無碍に軽くさばくのが坂田将棋の本領だといふ自信の方が強かつたのだ。
— 織田作之助 『聴雨』 青空文庫
その折諸君のまちまちの憶出を補うために故人の一生の輪廓を描いて巻後に附載したが、草卒の際序述しばしば先後し、かつ故人を追懐する感慨に失して無用の冗句を累ね、故人の肖像のデッサンとして頗る不十分であった。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
あるいは『浮雲』第一編は厳密な意味の言文一致でないという人があるかも知れぬが、「武蔵野」もまた頗る雅文臭いもので、時代の先後をいったら二葉亭の方が当然その試みに率先した名誉を荷うべきはずである。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
甲に拠るか、乙を探るか、時代の先後によるか、その採択に迷う場合もしばしばあったが、それは編者が随意に按排することにした。
— 凡例 『中国怪奇小説集』 青空文庫
組頭もこの処分には困ったが、そんな争いに時刻を移しては上の御機嫌もいかがというので、結局めいめいの年の順で先後をきめることにして、三上治太郎は二十五歳であるから第一番、その次は二十二歳の大原右之助で、二十歳の福井文吾が最後に廻された。
— 岡本綺堂 『鐘ヶ淵』 青空文庫
作例 · 標準
事件の先後関係を明らかにするために、目撃者の証言が重要になる。
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会議では、プロジェクトの先後を決定するための議論が行われた。
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「何が先で何が後だか、全然わからないよ!」と彼は混乱していた。
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標準
occurring almost simultaneously
作例 · 標準
二つの出来事は先後なく、ほぼ同時に起こったかのようだった。
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雷鳴と稲妻が先後なく響き渡り、人々を驚かせた。
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「まさか、そんな先後で事件が起こるなんて!」と彼は呆然としていた。
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標準
black and white
作例 · 標準
世の中には、単純に白か黒、先後がはっきりしないことも多い。
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「この状況、どっちが正しいとか、先後とか、もうどうでもいいよ!」と彼は叫んだ。
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善悪の先後を問うことは、しばしば哲学的な議論を呼ぶ。
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