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布衣

ふい
名詞頻度ランク #16248 · 青空 71
1
標準
commoner
文例 · 用例
太祖時に御齢六十五にわたらせ給いければ、流石に淮西の一布衣より起って、腰間の剣、馬上の鞭、四百余州を十五年に斬り靡けて、遂に帝業を成せる大豪傑も、薄暮に燭を失って荒野の旅に疲れたる心地やしけん、堪えかねて泣き萎れたもう。
幸田露伴 運命 青空文庫
魚の形をせなんだら予且に白竜は射られぬはず、今王も万乗の位を棄て布衣の士と酒を飲まば、臣その予且の患いあらんを恐るといったので王すなわちやめた(『説苑』九)という故事を引いたのだ。
犬に関する伝説 十二支考 青空文庫
月を負ひて其の顏は定かならねども、立烏帽子に綾長の布衣を着け、蛭卷の太刀の柄太きを横へたる夜目にも爽かなる出立は、何れ六波羅わたりの内人と知られたり。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
衆人醉へる中に獨り醒むる者は容れられず、斯かる氣質なれば時頼は自から儕輩に疎ぜられ、瀧口時頼とは武骨者の異名よなど嘲り合ひて、時流外れに粗大なる布衣を着て鐵卷の丸鞘を鴎尻に横へし後姿を、蔭にて指し笑ふ者も少からざりし。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
果は濡羽の厚鬢に水櫛當て、筈長の大束に今樣の大紋の布衣は平生の氣象に似もやらずと、時頼を知れる人、訝しく思はぬはなかりけり。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
やゝありて『誰かある』と呼ぶ聲す、那方なる廊下の妻戸を開けて徐ろに出で來りたる立烏帽子に布衣着たる侍は齋藤瀧口なり。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
露にそぼちてか、布衣の袖重げに見え、足の運さながら醉へるが如し。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
他の一人は年の頃廿六七、前なる人の從者と覺しく、日に燒け色黒みたれども、眉秀いで眼涼しき優男、少し色剥げたる厚塗の立烏帽子に卯の花色の布衣を着け、黒塗の野太刀を佩きたり。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
作例 · 標準
彼はかつて布衣の身であったが、その才覚で見事に大臣まで登り詰めた。
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官位を持たない布衣の学者が、幕府の政策に大きな影響を与えた。
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王子であることを隠し、布衣の格好をして城下町の様子を見て回った。
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ウィキペディア

布衣(ほい)は、日本の男性用着物の一種で、江戸幕府の制定した服制の1つ。幕府の典礼・儀式に旗本下位の者が着用する狩衣の一種だが、特に無紋(紋様・地紋の無い生地)のものである。下位の旗本(すなわち御目見以上)の礼装は素襖とされているが、幕府より布衣の着用を許されれば六位叙位者相当と見なされた。

出典: 布衣 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0